公立高校の入試制度改革

sato

2010年09月05日 01:13

いまの中学1年生から公立高校の入試制度が変わること、ご存知ですか?


平成25年度高校入試より、現在の「推薦入試」「一般入試」「二次募集」の3本立てから、「前期入試」「後期入試」「二次募集」に変更されます。


では何が変わるのか?
もっとも大きな変更は、推薦入試がなくなることです。


その代わりに登場したのが、前期入試。
推薦入試との違いは以下の通りです。

① 各高校の示した基準をクリアすれば、誰でも出願できる(自己推薦型)
② 国・数・英の3教科の学力テスト(配点は高校ごとに異なる)
  + 作文・面接・実技などから1つ以上のテスト
③ 普通科の募集割合が推薦入試に比べ減少(定員の10~20%)


ここで特徴的なのが、学力テストの実施。
つまり、今までのように面接と作文だけで合格が決まるわけではないのです。


これまでの推薦入試が、中学校でまじめにコツコツ頑張ってきた生徒に対する恩恵的な要素もあったのですが、
今後学力テストが課されることで、一般受験と同じ『学力競争』の側面が前面に出るようになります。


要は、公立高校入試がこれまで以上に、『学力の有無が重視される競争』になるのです。


私自身、この競争原理導入には賛成です。
他県から来た者として、厳しい言い方ですが今までの宮城県の高校入試・大学入試は「ぬる過ぎ」でした。


これからの社会は、私たちが望む望まないにかかわらず、今まで以上に過酷な生存競争の場になることでしょう。
私たち大人が子供たちに与えられるのは、競争社会の中で強く生き抜くための『教育』ではないでしょうか。

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